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​最新情報

この度、新年度に際しまして、改めて活動目標と規約の見直しを行いました。

それに伴いまして、変更事項がありますので、ここにご報告させていただきます。


<基本理念>

(改訂前)

私たちは住民が心地よく暮らせるポイ捨てゴミが0の社会、ポイ捨てゴミによる野生動物の死傷が0の社会を目指し、ポイ捨てゴミがない世界にするため、結成しました。


(改訂後)

環境破壊・生物殺傷のゴミを0にすることを目標に様々な活動を行う。その中でもポイ捨てゴミをなくすことをメインに活動を行う。


(改訂理由)

ポイ捨てゴミを減らすためには根本的にゴミを減らす必要があるのではという研究結果があり、それにより活動の幅を広げる必要が出てきたため。


<第2章 目的及び事業(目的)第3条>

(改訂前)

本団体はゴミ問題に関する事業を行い、本団体の活動は「ポイ捨てゴミをなくすことにより、住民が心地よく暮らせ、ポイ捨てゴミによる野生動物の死傷を0にする」ことを目的とする。


(改訂後)

本団体はゴミ問題に関する事業を行い、本団体の活動は「環境破壊・生物殺傷のゴミを0にする。その中でもポイ捨てゴミをなくす。」ことを目的とする。


(改訂理由)

基本理念の改訂理由に同じ。


<第4章 役員(任期)第14条> 

(改訂前)

本団体の役員の任期は、3年とし、再任を妨げない。


(改訂後)

本団体の役員の任期は、2年とし、再任を妨げない。

3.役員は1年以上、本団体に所属した者に限る。


(改訂理由)

役員は1年以上、本団体に所属した者に限るのは、役員の辞任率を下げ、より活動意欲を高めるため。


以上3点の変更を行いました。

それに伴い、ホームページも一部改訂しました。



ホームページの改訂を行なったのは以下のページです。



以上の変更を行いました。


新年度になり、変更点もありましたが、今後とも活動を続けて参ります。

前年度に行った活動は継続的に、そして新企画を立ち上げ、活発的に活動していきます。

さらに新年度最初となる新企画も続々と始動しております!

こちらの企画については近日中にお知らせできると思いますので、続報をお待ちくださいm(__)m


今後ともBYEゴミプロジェクトをよろしくお願いいたします!


BYEゴミプロジェクト代表

渡辺愛子



春になり桜が咲きましたね!

さて、今回のテーマは「火力発電でも脱炭素!?二酸化炭素貯留技術「CCS」」という内容で豆知識を書かせていただきます。よろしくお願いします!


二酸化炭素貯留技術「CCS」

水素や再生可能エネルギーなど様々な試みが行われている昨今、アジアでの脱炭素化の実現に欠かせない技術が二酸化炭素貯留技術「CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)」です。

この技術は工場や発電所から排出される排出ガスから二酸化炭素を回収し、地下深くの貯留槽という地層に貯留する技術です。

二酸化炭素を空気中に放出せず地中に溜めることで、従来の火力発電所を脱炭素化するという試みです。


日本国内での貯蔵可能量は1461億トンと推定されており、数100年間は貯留スペースが足りなくなる恐れは無いようです。

CCSは、2015年のパリ協定で目標として定められたCO2削減量のうち、約14%をこのCCSが担う事となっており、2020年に経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の資料にもCCSが明記されています。


貯留されるまでの高いハードル

二酸化炭素を貯留するためには、当然ながら空気中の様々な物質から二酸化炭素のみを分離させ、回収する必要がありますが、現在の技術ではかなり高コストとなっています。

現状では1トンの二酸化炭素を分離回収するごとに4200円のコストが発生します。2019年度に、国内の発電所が直接排出した二酸化炭素排出量は約4億3200万トンですので、全て回収すると毎年約1.8兆円近くもかかるようです。毎年オリンピックを行うくらい必要ですね。


回収した二酸化炭素の活用

単に貯蔵するのみでは高コストですので、昨今ではこの回収した二酸化炭素を貯留する過程で様々な利用も想定されております。この回収・貯留した二酸化炭素を活用する試みを「CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)」といいます。

例えばこの回収した二酸化炭素をポンプ代わりに使用し、石油や天然ガスの再採掘が行なわれているほか、産業ガスやバイオマス製品など、様々な製品の生産に利用されています。


排出ゼロの火力発電所へ

上記の回収技術を活用すると、二酸化炭素の排出ゼロの石油、天然ガスを生産することも可能かもしれません。二酸化炭素の分離吸収のほか、再生可能エネルギーや森林保護等で二酸化炭素を回収しながら採取された天然ガスは「カーボンニュートラルLNG(CNL)」と呼ばれます。

CNLは、実際に順天堂病院やホテルニューオータニ等のホテル、病院等で徐々に導入されているほか、東京駅前の丸の内周辺で使われる地域冷暖房プラントでは全てCN都市ガスが使用されている等、国内での普及が進みつつあります。

CNLと二酸化炭素の回収技術を活用することで、火力発電所も脱炭素を実現することが可能になるかもしれませんね!


まとめ

CCS、CCUSは既存の火力発電所や工場から排出される二酸化炭素を回収することで脱炭素の実現に近づけるほか、二酸化炭素を活用する動きも活発になります。

現状のネックはやはり二酸化炭素の回収コストになります。新しい分離回収の確立によってコストの削減に向けた研究が行われています。これが実現すれば、これまで矢面に立たされていた火力発電の印象が大きく変わるかもしれませんね!


出典

資源エネルギー庁「知っておきたいエネルギーの基礎用語 ~CO2を集めて埋めて役立てる「CCUS」」


資源エネルギー庁「高いポテンシャルのあるアジア地域のCCUSを推進! 「アジアCCUSネットワーク」発足」


全国地球温暖化防止活動推進センター「日本の部門別二酸化炭素排出量(2019年度)」


ホテルニューオータニ「ホテル業界初となるカーボンニュートラル都市ガスの供給開始について」


学校法人順天堂「順天堂と東京ガスによるカーボンニュートラル推進に向けた取り組みについて」


東京ガス「国内最大規模となるカーボンニュートラル都市ガス導入」

更新日:2023年1月30日

寒さが一段と厳しくなるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?


今回のテーマは サーマルリサイクル です。


サーマルリサイクルとは

サーマルリサイクル は「ゴミを燃やした際に発生する熱(廃熱)を回収して、エネルギーとして利用すること」を指す言葉です。


廃熱は主に発電や施設の暖房に用いられますが、温水プールやハウス栽培にも活用されています。


このリサイクルに最も適していると言われるのが、プラスチック類の廃棄物です。


下のグラフからも分かるように、有効利用される廃プラスチック(726万トン)のうち、なんと70%以上(513万トン)がサーマルリサイクルにより処分されています。

ここからは、そんなサーマルリサイクル の メリット や デメリット を紹介していきます。


サーマルリサイクル の メリット

①ゴミを有効に利用することができる


一般的にリサイクルは「ゴミを新たな製品の原料として再利用すること」を指す言葉です。


全てのゴミを新しい製品に作り変えられればよいのですが、中には技術的に再資源化が難しいものや、分別などの工程が繁雑で膨大なコストがかかってしまうものもあります。


こうしたゴミを有効に利用したいときに用いられるのがサーマルリサイクルです。


もし、この方法が行われないとなると、埋め立てや焼却処分されることになり、資源として活用されることはありません。


サーマルリサイクルは資源化することが困難なゴミをエネルギーという形に変え、多方面で活用していくための方法として、日本では積極的に行われています。



②化石燃料の使用量を削減できる


サーマルリサイクルに用いられることの多いプラスチック類は、燃やしたときの発熱量が石油と同じくらい高いことで知られます。


そのため、サーマルリサイクルによる発電を行うことは、石炭や石油、天然ガスといった、火力発電に必要な資源の消費を削減につながります。


化石燃料は、その量に限りのある資源です。


地球の資源を保全するという観点から、よいリサイクル方法と言えるでしょう。

 

これら2つのほかには、

◆埋立処分場を延命できる ◆他のリサイクルよりも設備投資が少なくて済む ◆プラスチックの劣化に伴って発生するメタンガスを削減できる

といった利点があるようです。


サーマルリサイクル の デメリット

①人体に悪影響を与える物質が発生する


私たちに悪い影響を及ぼす物質の代表例がダイオキシンです。


これは発がん性のある物資で、プラスチック類を焼却する際に発生します。


焼却設備や処理能力の向上により、ダイオキシンの発生は大分抑えられていますが、それでも完全に防げるわけではありません。


また、燃焼後に残る灰から鉛や水銀が生成されることもあります。


これら金属もダイオキシン類と同様、人体には有害な物質です。



②地球温暖化の原因となる二酸化炭素が発生する


先ほど、メリットの2つ目として化石燃料の使用量を減らせることを挙げました。


これを聞いて、「化石燃料をあまり使わないで済むのなら、化石燃料を燃やすことで生じる二酸化炭素の発生も抑えられるのではないか」と考えた方もいることでしょう。


確かに、ある程度発生する量を削減できるかもしれませんが、サーマルリサイクルがゴミを燃やす工程を含んでいる以上、どうしても二酸化炭素が発生してしまいます。


地球環境への影響を考えると、ゴミの処理方法として必ずしもよいとは言えないのかもしれません。

 

この2つのほかに「そもそもサーマルリサイクルはリサイクルと呼べるのか」という重要な問題があります。 実際、欧米においてサーマルリサイクルは「リカバリー」と呼ばれ、リサイクルとは差別化されています。日本では「ゴミの有効利用」と考えられていますが、欧米各国の基準では「ゴミの焼却」にあたるようです。



まとめ

私たちの暮らしを支えるプラスチック製品。


この処理の方法として代表的なサーマルリサイクルについて詳しく紹介してきました。


普段は意識することのない「捨てられた製品の行方」に注目してみると、ゴミ問題への理解がより一層深まるかもしれません。


私たちの出すゴミがどのように処理されているのか、その方法は果たして良いものなのか、この機会に調べてみてはいかがでしょうか?



参考

 

サーマルリサイクルとは(IDEAS FOR GOOD) 



サーマルリサイクルとは?(エバーグリーン・マーケティング株式会社)


プラスチックリサイクルの基礎知識2021(一般社団法人プラスチック循環利用協会) 



BYEゴミプロジェクト

小野佑真


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