皆さん、こんにちは。
ご存知の方も多いと思いますが、岩手県大船渡市で大規模な林野火災が起きました。3月8日時点で焼失面積は約2,900ha、人的被害は死者1名、物的被害は建物78棟という未曾有の被害になっています。
はじめに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
さて、今回はこのような悲劇を未然に防ぐため、林野火災の原因になりうるものやそのために私たちができることについて、まとめていきます。
まず、林野火災の原因について考えていきます。なお、今回の林野火災の原因は現時点(3月8日時点)では不明となっております。今回お伝えする内容はあくまで過去の火災の統計調査等によるものですので、ご了承ください。
令和3年版 消防白書によると林野火災の原因は多い順に、「たき火」「火入れ」「放火(疑い含む)」「たばこ」「マッチ・ライター」となっております。一方で、落雷など自然現象によるものは稀とのことです。
今回はその原因の一つである「たばこ」に目を向けていきたいと思います。
改めて令和3年版 消防白書によると、「たばこ」による林野火災は4.4%と割合は小さく見えますが、55件も起きています。
たばこに起因する林野火災の一例として、栃木県足利市の西宮林野火災があります。令和3年2月21日に出火し、鎮圧は3月1日、鎮火は3月15日と長期間にわたりました。人的・住家被害は無かったものの、林野被害は167ha、被害額は森林被害32,000,000円、その他(消防用資機材、ハイキングコース等)被害4,949,000円にも及びました。また、この火災に御岳神社が巻き込まれ、焼失しました。
このように、林野火災は大きな被害を生み出します。そして、たばこのポイ捨てはその被害の要因となりえます。事実として、令和3年版 消防白書によると、「たばこの投げ捨て」による林野火災は43件と、たばこによる林野火災の大多数を占めます。
たばこのポイ捨ては、環境汚染等だけでなく、火災に繋がる危険性があり、私たちの生活に大きく影響します。改めて、たばこのポイ捨ての悪質性の高さが伺えます。
最後に、日本における林野火災の多くは、人の不注意によるものとなっています。
裏を返すと、人が注意を払っていれば、林野火災の多くは防ぐことができるということです。もちろん、今回の大船渡市の火災のように乾燥も要因になることはありますが、それはあくまでも火が拡大する要因であって、出火する要因にはなりません。しかし、一度出火してしまうと、今回のように大きな悲劇になることもあります。だからこそ、皆さん一人ひとりが出火の原因となりうるものに意識を向ける必要があるのではないでしょうか?
出典:「令和7年2月26日林野火災(赤崎町 合足地内発生)に伴う大船渡市の対応状況」(岩手県大船渡市ホームページ)
出典:「令和3年版 消防白書」(消防庁)(https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r3/data/63985.html)
出典:「西宮林野火災の概要」(栃木県足利市ホームページ)(https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/manage/contents/upload/633fc647b781f.pdf)
執筆者
渡辺愛子
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